入浴

入浴でのスキンケアも、アトピー性皮膚炎の効果的な対策です。まず使用する洗浄剤選びですが、肌の皮脂を除去しすぎない、ほどよく潤いを残すものが望ましいでしょう。洗浄剤は直接体につけず、よく泡立てたうえで指の腹を使い、やさしくていねいに洗います。また、ナイロン製や目の粗いタオルでこすると肌を傷つけてしまうため避けておくのが無難です。真菌によって症状がひどくなってしまうケースがあるため、不安な人は抗かび成分が含まれている洗浄剤を選択するとよいでしょう。

熱いお湯はかゆみの症状を誘発するため、流す際にはぬるま湯で、すすぎ残しによる皮膚への刺激を避けるため、十分に洗い流します。また、浴槽につかる場合も高温のお風呂や長時間の入浴でかゆみが起こりやすくなるため、避けておくことが大切です。なお、保湿成分配合の入浴剤を浴槽に入れることにより、手が届きにくい場所の肌の保湿ケアを行なうことができるためおすすめです。

お風呂上りには、タオルでゴシゴシ水分をふき取るのはやめましょう。タオルを当てて水分を吸収させて取り除くことが大切です。そのほか、入浴後には皮脂が洗い流されており、なにもせずに放置していると肌がカサカサになります。お風呂に入ったあとは、5分以内に保湿剤を体に使用しましょう。

保湿

バリア機能が低下し、乾燥した状態のアトピー性皮膚炎の肌に必要なケアの一つに保湿があります。三大保湿因子と呼ばれている成分を十分に補給することが、アトピー肌に効果的です。三大保湿因子とは、肌のバリア機能や水分保持力を担っている成分のことです。セラミド、天然保湿因子(NMF)、皮脂がこれにあたり、三大保湿因子が不足した状態では肌がカサカサになりやすく、外部刺激や異物に弱くなってしまいます。天然保湿因子としてはアミノ酸などの成分が該当し、皮脂に関しては類似成分としてスクワランなどをあげることができます。

こうした成分が配合されている保湿剤を使用することによって肌をケアしてあげるのが効果的です。保湿剤を選択する際には、なるべく皮膚への刺激がないものが望ましいです。皮膚に刺激を加えるような添加物などが配合されていないものを選びましょう。

なお、無添加の保湿剤であればどれでも大丈夫というわけではありません。保湿剤に含まれている脂質の種類によっては、皮膚の角質層内に存在する細胞間脂質のバランスが乱れてしまい、かえって肌のバリア機能や水分保持力を損ねてしまうことになりかねません。保湿剤選びでは添加物だけでなく配合されている脂質の種類にまで目を向けることが大切です。

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